福島県保健福祉部 健康衛生総室 食品衛生課
渡辺様
(20㎞圏内の犬、猫問題ご担当と伺いました。)
日本捨猫防止会代表
動物ボランティア団体全国民間ネットワーク 代表
太田 成江
大変お忙しい中、お邪魔致します。
20㎞圏からの一時帰宅者の犬、猫の保護・収容について猫にも人にもストレスの少ない方法として次のようなことを考えてみました。
参考にしていただけましたら幸いです。
犬は飼い主や関係者が家の前につなぐことで次の日を待つことができると思われますが、猫はつなげない。(つないだつもりでもすりぬけることがしばしばあります。)
クリーニングネットやたまねぎの袋を二重にしたものに入れて箱に入れたとしても恐怖のあまり喰い切って脱出してしまうかもしれない。
更に放浪している犬にとっての餌にもなってしまいかねないなど余計な心配をさせないためにも猫の捕獲にはなんといっても捕獲箱を使うのが最善です。
これまでも既にボランティアグループが関東地方からも犬や猫を救出に行っていますので信頼できるグループに手伝ってもらうと絶大な効果が上がります。
つい先日5月3日に「動物ボランティア団体全国民間ネットワーク」を立ち上げましたが、その中でも茨城県、福島県に居住しているメンバーがいます。捕獲箱の扱い方など地元で詳しくご説明しましたら、行政側の皆様も安全・安心の捕獲ができるに違いありません。
町に連れ戻してからは行政のプラン通りに動かすのが順序と思いますが、(個々の動物病院への収容もこめて)民間のボランティアの支援も呼びかけられてもよろしいのではないでしょうか。
お目にかかったこともありませんのに差し出た提案を申し上げましたが、どうぞご検討くださいますようお願い申し上げます。
福島県食品生活衛生課
渡辺様
横山様
日本捨猫防止会代表
動物ボランティア団体全国民間ネットワーク 代表
太田 成江
朝からお疲れでもいらっしゃる中、度々お邪魔致します。
昨日捕獲箱についてFAXお送り致しました中で、付け加えたい件を述べさせて下さい。
*その捕獲箱は「Human Trap」と言われて欧米諸国で使われているアメリカ製の品で、日本で旧来使われている「猫とり箱」とはまるでイメージの違う物です。
過去の災害時にはまだ使用が普及していませんでしたから、神戸や新潟などの時にも話題にはなっていませんでした。今では十分な説明を受ければ、誰が仕掛けても90%以上成功すると言われています。作業する人に扱いやすく猫が受ける恐怖が少なく、次に世話をする人にも安全だという、全ての点で猫に向いているおとし箱であると言えます。
*保護した猫のスクリーニング・除せん・健康チェック等の後に写真をとって捕獲場所・現在の保護場所も書き添えた上でラミネート加工して、関係者のいると思われる避難所に展示するか、行政からのホームページにのせるなどのPR方法をおとりになるのは如何でしょうか。民間ボランティアの中には日常的に猫の貰い手探しの作業に慣れている人がいますのでご協力できます。
民間ボランティアの熱意を上手に受け止めて、犬については法律上、行政がなさるのが当然としても猫はいささか扱いにくいのは誰もが承知の事です。その垣根を越えて民間活用の上で何匹かにでも手を届かせて下さる事を願って居ります。
事情が読み切れずにやたら騒ぐ人が多い時代ですので、一つずつでも今の時点でベストに近い方法をおとり下さることを切にお願い申し上げます。
次回の一時帰宅の際には初回の経験を活かしてより良い成果が得られますよう願わずにいられません。