「動物取扱業の適正化について(案)」に対するパブリックコメントの募集が終了しました。
それに対し、事務局に寄せられた参加団体からのご意見をいくつかご紹介いたします。
(1)深夜の生体展示規制
意見:午後8時以降の販売禁止に賛成
理由:長時間展示により十分な睡眠・休養がとれず生体の健康保全の点で問題がある。
(2)移動販売
意見:移動販売の禁止に賛成。
理由:輸送など生体の健康管理の点で不適切な販売方法のため
(3)対面販売・対面説明・現物確認の義務化
意見:義務化に賛成
理由:適切な飼育の説明責任がある。トラブル防止のため
(4)犬猫オークション市場(せり市)
意見:監視強化に賛成
理由:せり市を仕切る業者・出入り業者ともに動物取扱業として登録すべき。トレーサビリティーの点からも現行の不透明な商取引は問題である
(5)犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢
意見:8週齢(56 日齢)に賛成
理由:社会化の欠如による問題行動(噛み癖、無駄吠え)で飼育放棄されないためにも、最低8週齢までは親兄弟といるのが望ましい。
(6)犬猫の繁殖制限措置
意見:繁殖回数及び間隔は規制するに賛成
理由:事業者による自主規制では、全く改善が望めないため規制は必要
(7)飼養施設の適正化
意見:数値基準の規制に賛成
理由:劣悪なパピーミルを排除するためにも明確な基準が必要なため
(8)動物取扱業の業種追加の検討
①動物の死体火葬・埋葬業者
②両生類・魚類販売業者
③老犬・老猫ホーム
⑤教育・公共目的の団体
意見:①~⑤の全ての業種に追加すべき
理由:規制・監督の下で、適切に運用されることが望ましいため
(9)関連法令違反時の扱い(登録拒否等の再検討)
意見:登録拒否・取消しができるに賛成
理由:法令違反した業者は登録を抹消されるべき
(10)登録取消の運用の強化
意見:運用の強化に賛成
理由:罰則を強化。多頭飼育崩壊を避けるため、取り消し勧告を設定。一定期間後に業の廃止を規定。
(11)業種の適用除外(動物園・水族館)
意見:適用除外に反対
理由:取扱い業に関わる面があることから適切な飼育のためにも除外すべきではない。
その他、上記以外の意見
意見:(8)の業種追加に以下の4件を追加して下さい。
①試験・研究用及び生物化学製剤の製造の用に供するために実験動物の調達、飼養、または保管を行う業者及び団体
②動物実験を行う業者及び団体(研究機関、教育機関、医療機関、製薬会社等)
③毛皮・皮革加工業者等に提供するために動物を調達・飼養または保管する業者及び団体
④畜産業者
理由:上記4件の動物取扱については法律がない。いかなる場における動物も命あるものです。法の規制が全くないところで悲惨な飼育と処分が行われている現状があり、これは先進国では例を見ない。