この写真が誤解をうむことのないよう、でも真実が伝わるよう、静かに広めてください。
私たちは、行政バッシングのためにご報告と写真掲載をするのではありません。
行政のみなさんとともに、現状を改善・解決するためです。まずは現実をみなければなりません。
今回、県が私たちに処分現場の公開を許可されたのは、心から改善を願ってのことです。行政への批判の電話が殺到しないよう、その点をご配慮ください。
でも、ひとりでも多くの国民のみなさんにお伝えください。
15日(水)10時、ある動物指導センターを県の議員さん、市町村の議員さんたちといっしょに訪問しました。
この日処分された8匹のうち、3匹に首輪がついていました。 そのうち、1匹には赤と黄の2重首輪が。 飼い主さんがいたはずです。 犬たちは、最後の部屋からこの処分機に入れられるときまで、おびえていました。
じっとすがるようにこちらを見つめる犬もいたし、あきらめたように横になったまま動かない犬もいました。
県会議員さん、様々な市町村の市議さんたちとともに。
みんなの党、公明党、自民党と、まさに超党派での議員訪問でした。
右の焼却炉の蓋が開き、もう動かなくなった亡骸は、そこに落とされて吸い込まれ、再び蓋が閉まりました。
半時間前には、つぶらな瞳でこちらを見上げていた犬たちは、
もう私たちの届かない場所に行ってしまいました。
最初から存在しなかったかのように。
焼却炉が燃えています。
みな、言葉少なく。
確かなことは、そこに居合わせた方...、行政の職員さんも、犬を送り込む作業をされる方も、ボタンを押した方も、すべてが終わったあとでほんとうに犬たちが亡くなっているか、息をしていないか確認する役回りの方も、焼却する方も、見学をさせて頂いた私たちも、議員さんも、だれひとり、辛くない人はいなかったということです。
殺処分を望む人はだれひとりいませんでした。
それなのに、この現実が、このシステムが動かせずにいるということです。
マイクロチップのリーダーがあっても、登録を怠る飼い主が多いため、処分となる犬も多数いるといいます。
返却・譲渡が決まっている犬は、表情も明るいです。
しかしその数は少なく、大半が、命の期限を迎えれば、
処分機のなかに消えていく運命です。
ここで命が処分されている一方、新たに繁殖されてペットショップに並ぶ犬猫がいます。
命の買い替えを行う、安易な飼い主がいます。
そうした歪んだ現実を受け容れてしまっている、日本の経済の仕組み。
意図的ともいえるモラルの発育不全。
そもそも現実が国民に伝えられない、という歪み。
その犠牲になっているのが、ここで命を断たれる犬猫たちです。
処分をして慰霊碑をつくって私たち人間の心をなだめるよりも、生かしてあげられるほうがよいに決まっています。
日本は犬猫の命の大量生産と大量消費をこのまま継続していくのでしょうか。
経済活動・業界を守ることが命より優先されたまま。
それで本当によいのでしょうか。
現場で働き、苦しむ行政職員の皆さんも、不良飼い主とそれを支えるペット産業の被害者です。
処分数を減らしたいという思いは現場では強いのに、このどうみても異常な機械的殺処分業務が、すっかり日常化し、法律もしぶとく変わりません。
避妊手術を呼び掛ける宣伝カー。
愛犬猫を探す飼い主さんのチラシが、回収トラックが到着する場所に掲示されています。
譲渡会用に選ばれた子犬たちは、強運の持ち主。
子犬のほとんどが処分の運命をたどります。
「避妊手術をすすめて不幸な命を産ませないようにし、容易なセンター引き取りを拒む、入口を狭くする。
そして、譲渡を促進し、出口をひろげること。」
センターの職員、県の職員も、必死に何とかしようと、試みをされています。
犬の捕獲器です。
処分に立ち会い、施設の見学をしたあと、県やセンターの職員の皆さんと、議員さんと、
私たちNPOとで意見交換などをしました。
行政の皆さんも、不良飼い主の捨てた犬猫を処分するという、
負の仕事をおわされています。
気持ちは私たちと同じ、ほんとうは1匹だって殺したくない、
その思いは変わりません。
私たちは同じ目標をみすえて、これから何ができるか、どのように協力ができるか。
民間として、できることをサポートさせて頂きたいです。
***
ゼロ実現まで、せめて処分の方法を変えてほしい、というのが私たちの願いです。
情報開示請求をし、センター運営にかかる経費のうち、ガス処分にかかる経費を計算し、
ペントとドミトール併用の薬代と比較し、注射での安楽死処分法を要望しました。
この県の場合、ガスから注射への転換には、500万円の予算があれば実現できます。
経費の問題だけでなく、業務を行う獣医師さんの心理的な負担も問題になって、注さでの安楽死が進まないわけですので、
この、ペントを注射するという業務を引き受けてもよいという獣医さんのリストを作成しています。
少しずつ集まっています。
ご協力頂ける獣医師さん、もしもいらしたら事務局までご連絡をお願いいたします。
見学でわかったこと。
処分される犬たちはやはり最後までおびえ、震えて、苦しみました。
ガスでは安楽ではない、という論文も獣医さんから出ています。
全国、それぞれのセンターや保健所で、こうした訴えが同時に起こせるとよいです。お住まいの地域で、ガスからペントバルビタール注射への転換を訴えてくださいませんか。
いいえ、まずは地域の議員さんに、捨てられた動物たちの行く場所を、まずは見学して頂くよう、呼び掛けて頂きたいのです。税金で行われていることは国民も(ましてや代表の議員なら)知る権利があります。
知らないところでひっそりと処分されている現実を、みんなの見えるところに出し、光を当て、どうすればよいのか解決をはからねばなりません。
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sex tel (金曜日, 17 11月 2017 22:13)
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