ANJ事務局では、6.19院内集会の直後に私つるたの海外出張があり、大切な院内集会のご報告が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
出張先のイタリアでは殺処分もゼロ、地域猫も法制化され、野良猫を排除せず手術をしてコロニー単位で世話をしながら減らしていくのは当然のこととなっております。日本にあるような野良猫餌やり禁止のような前時代的条例は、非人道的で、イタリアでは考えられません。猫が好きか嫌いかではなく、命の問題として捉えられているからです。
今回は、ワインつながりで、茨城県の自治体と、グレーヴェ・イン・キャンティ市との友好都市締結が行われ、市民レベルの交流のため、市長夫妻とともに市民30人とキャンティを訪問しました。友好都市セレモニーや交流会、ワイン試飲会などが行われました。
市長秘書に動物行政を尋ねると、野良猫のコロニーは4つあり、みな行政獣医師により手術を終えて、ボランティアが面倒をみている、とのことでした。
町のうえにあるサン・フランチェスコ修道院にも、去勢手術済みの野良猫がのんびりと寝そべっており、市職員に可愛がられておりました。
排除、処分でなく、人道的に生かす。
老人、子ども、障害者、受刑者など、人権に配慮のあるイタリアだからこそ、動物の権利にも理解を示すのです。
コミュニティーの成熟が見受けられます。人権、動物の権利、自然環境への認識ともども、一日も早く日本もそのレベルに到達してほしいと思います。
つい、イタリアと比べてしまう。
私たちの国。
私たちの町。
私たちの地域。
そこに暮らす、飼い主のいない、あわれな猫たちよ。