益城の総合体育館の階段にケージが置かれ、そのなかに飼い主さんとはぐれた猫さんがお世話されていました。
CDCA さん、うささん、結ぶ会の岡本さんが保護されていたそうです。グレー白の男の子です。
そこはちょうど人の通り道であり、過密な総合体育館に置くのはストレスになるので、安全な預かり場所があればいったんそちらに、と依頼を受けました。
ご協力下さる一時預かりボランティアさんのリストからマッチングをし、お引き受け下さる御家族がみつかり、早速翌日のお届けとなりました。
10時に益城の総合体育館でうささん、岡本さんと待ち合わせました。
猫さんを洗濯ネットに入れ、キャリーに移し、岡本さんとうささんを待ちました。
うささんから頭に怪我をした猫さんを捕獲器のまま預かり、グレー白君と、合計2匹の病院搬送と預かり様へのお届けをすることになりました。
頭の傷が見ていてもつらいです。よく生きていたと思います。
船橋からボランティアに来られた上原さんに犬の捕獲器をお預かり頂け、何とか猫2匹を乗せることができ、とても助かりました。
2匹の写真を撮りました。
チラシを作り保護場所に貼り出し、
警察署、愛護センター、益城町役場、県の乳肉衛生班に届けます。
とにかく飼い主さんを探さねばなりません。
グレー白君をお預かり下さるのは、動物病院にお勤めのA様宅です。御家族皆様が動物好きです。
どの犬猫もみな、保健所や飼い主さんの死後に緊急引き取りとなった保護犬猫です。
最初は興奮していたグレー白君も、ケージのなかで段々落ち着いて、水をぴちゃぴちゃ飲み、ほっとしたようでした。
お嬢さんにあたたかく声をかけて頂き次第にリラックスしてきたグレー白君。3日に来たからミー君という名前で呼ぶそうです。
動物病院に勤務されているので、扱いもプロですし、いざというときに医療も速やかにお願いできるので、とても安心です。
脱走防止のチェックをし、預かりの書類を交わして、ワクチン証などお渡しし、可愛いわんちゃんたちに見送られて出発しました。
そして、頭に怪我をした猫さんのお届けです。
綺麗な花が咲き、手入れされた芝生のお宅で、あたたかく迎え入れられました。
すりすり、ごろごろ。
早速、お嬢さんに甘えていました。
じつは、あなたはとっても甘えん坊さんだったのですね。^^
車のなかで大きな鳴き続けていたせいか、眠くて眠くて、甘えながらコックリしてました。
14日に地震で怪我をし、頭から血を流し、飼い主さんと離れ、どんなに痛くて寂しかったか。
全壊の家が並ぶ場所です。
花や線香が手向けられているお宅もあります。
つぶれた家に猫ケージや猫トイレが挟まっていると、ここの猫ちゃんはどうしたろうと、そればかり考えてしまいます。
重機が入り、撤去作業が始まれば、生き延びている家猫も行き場を失うでしょう。
さ迷う猫さんがこの被災地にはどれだけいるのか。
猫は隠れて見えないから表には出てこない、
避難所には滅多にいない、
一匹でも多く、無事で、生き延びて、いつか飼い主さんに再会できますように。