益城町惣領にて保護された猫さんです。
飼い猫を探されている方のお宅にうささんたちが仕掛けた猫保護器に入り、どうすべきか皆で話し合いました。
だっこもでき、甘えん坊、明らかに飼われていた猫です。きれいなので家猫。
辺りは倒壊した家屋、傾いたアパートがならび、瓦礫の山です。
今朝は重機が入っていました。
危険な場所で人も住んでいないようなので、リリースせずに保護をし、近くのご家庭に一時預かりをお願いし、飼い主様につなぐことに決めました。
この猫ちゃんのこと、ご存じありませんか?
益城の惣領にて保護されました!
女の子、下の歯が出ています。
しっぽは中ぐらいの長さのきじとら
です。
きじとらの猫は、あたたかく迎え入れられました。
二段ケージも組み立ててあり、安心できるようスペースが用意されていました。
私たちはなんとごはんまで頂きました。
午前は甲佐町の災害対策本部をまわり、昼に御船警察署に拾得犬猫の届けを出して、猫さんを預かりそのまま水俣に移動したので、夕方までお昼を食べていませんでした。
思いがけずもてなしに感動しつつ、閑静な離れにて頂きました。
宮崎のボランティアさんおふたりも菜食玄米のマクロビが基本の食生活であり、コンビニで食うなら食わん方がエエわい、なので、久しぶりの根菜たっぷりの味噌汁にサラダ、おいしかったです。
きみちゃん、しまちゃん
5月4日は祝日で、水俣の動物病院はすべておやすみ、また、休日診療をお願いしても、ウイルス検査キットがないからと断られた病院もあり、預かり様のM様にご相談しました。
その結果、預かり様が懇意にされている病院に翌日連れていって下さることになりました。
うれしいご報告メールが届きました:
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昨日お預かりした猫ちゃんを病院に連れていきました。
体重は2.94kgで腎臓・肝臓の数値も診ていただき問題なく、白血病とエイズも陰性でした。
ただ、水とフードを口にしてくれません。トイレ(尿)はしました。
体力低下や極度のストレスが考えられるため寄生虫駆除とワクチンはフードを自力で食べるようになってからでなければできないとのことでした。(急激に体調を崩す可能性があるため)
環境に慣れるまでは流動食をシリンジに入れて口に流し込むようにして栄養補給することになりそうです。
口腔内はキレイな方ということで、歯も大丈夫そうです。避妊は手術跡が見当たらず、していない可能性が高いとのことでした。
獣医サンの見立てでも、感染症がないことや毛並み、人慣れしている状態からして、やはり人に飼われていたのではないかとのことです。
フードを食べられるようになったらまた連れていきます。
あたたかな見守りとお世話により、きじとらの猫ちゃんは、体調を調えながら、飼い主さんがお迎えに現れるのを心待ちにしています。
とても優しいご家庭です。
M
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きじとらのしいちゃんのお世話係のお嬢さんは、大学院で生物を専攻されていたほど、大の動物好きです。
山と河にはさまれた丘の家で、しいちゃんが心癒えて食欲を出してくれますように。
まだたくさんの被災猫さんが益城や阿蘇、西原村にいるはずです。
探している飼い主さんは、あきらめないで、えさと水を置き、捕獲器をかけ、見つけてあげて下さい。
益城には猫ボランティアさんたちが入られています。探していることをお知らせ下されば、つないでいきます。
水俣の海
九州は日が落ちるのも遅く、一日が長く感じられます。