無声慟哭 全国のセンターや保健所で死を待つだけの乳飲み子ら

熊本県動物管理センター。
6月の1日の朝。

11時に入ると、まだお世話はこれからでした。
人手が足りません。
亡くなっていた仔猫もいました。

ガリガリで、冷たくて、自力ではあまり食べられない仔猫たち。
目薬も必要だがない、早く眼球につけないと眼が開かなり一生眼が見えなくなる、
たまたま持っていた薬をさす、

仔猫フードはなく、哺乳瓶もなく、
おやつにしかならないヤギのミルクしかない。
それを1本のシリンジで与える。

飼育環境が別なら、本来なら混ぜてはいけない、感染症が拡がるから、でもすでにみなひどい風邪で、低体温。
待ったがきかない、
昼抜きでとにかくミルクやり、
お湯も沸かせない、
お湯をいちいちもらい、ミルク作る、
だから湯煎の余裕がない、

暖め、とにかく、暖め。
なぜこんなに痩せて、下痢をしているのか、
みな、
冷たい。

助かってと祈りました。

この3匹のことが頭を離れず、私はPTSDとなっています。

ケージの奥に、頭から濡れそぼって、3匹が重なりあっていました。

温まろうとしたのでしょうが、私が3匹を触ったら、石のような冷たさでした。

その冷たさ。すでに2ヶ月に近い、大きめの仔猫がなぜ、衰弱しなければならなかったか。

ペットボトル二本にお湯をもらい、挟んで温め、次々にドライヤーをかけてもらいました。

フィリアの犬ボラさんたちも手伝って下さいました、助かりました。

3匹は、おしっこで濡れたレベルではなく、頭から水をかけ、滴ったまま、前の日に放置された、そうした濡れ方でした。

仔猫たちは、水道水で洗われたことが、あとで調べて分かりました。

ドライヤーでなく、タオルで拭いたらしいですが、3匹の仔猫はおそらくタオルもあてられずにそのまま置かれたのでしょう。

仔猫は、洗ったら弱る。
体力がつくまで洗わない。汚くても死なない。
洗うときはお湯で。
そして、しっかり、乾かす。
でないと元気な猫さえ死んでしまう。
猫ボラの常識です。

が、出入りのボラさんが、目の前で、仔猫を水道水で洗いました。

目を疑いました。
その猫は弱り、宮崎の病院で点滴を受けましたが、翌日、亡くなりました。

片眼が腫れ上がった仔猫

生きてほしい、の一心です。

三毛はこのあと亡くなりました。

ミルク、哺乳瓶、
仔猫パウチ、
お湯を沸かせるよう電気ポットと
暖めのホカロン、
タオルを買い込み、夕方もまたセンターに行きました。

ホカロンをセット、

お湯で目のまわりを拭きます。

温かなミルク、パウチ。
ふやかしカリカリ。

夜を無事に、と祈りました。
ここは、震災後は処分をしていないのだから、受け入れる限りは生かすための人手と物資を集めねばならないのに、これでは虐待施設です。

悪徳ブリーダーと変わりません。

生かすための施設にするには、環境省も獣医師会も、議員も、もっと努力をしなければならない、

目の前で、亡くなった茶白、きじしろ、
あの3匹の冷たい重みを忘れることができません。

私には口がありますので、亡くなった猫の代わりに言わせてもらいます。

あきらめてよい命はありません。

500g以下の子猫は譲渡対象からはずすとの話ですが、

小さな子猫も生きようと必死で、ほ乳瓶の乳首を強く吸う力はあります。

犬猫をわざわざ集めて殺す、これは、許されることでしょうか?

こんなことを現代人が続けていて、いったいよいのでしょうか?

 

殺処分に法的な根拠はない、と私の周囲の弁護士たちは言います。

行政の施設は虐待施設です。

アウシュビッツが日本にある。

 

私は、熊本県動物管理センターの成猫を譲渡の対象にしようと、

都内のボラさんに送るために、写真を撮ろうとしました。

すると、smsに流すのはやめてくれ、と写真撮影を拒まれました。

県が許可しないから、と。

 

まずいことは隠そうとなさいますが、これは税金でやっていることです。

市民に隠すのは「隠蔽」で、北朝鮮と変わりません。


調べたら、センターに来る前にしばらく置かれる保健所でも、仔猫はミルクはもらっていなかったようですし、震災の前にも、管理センターでガスが入るのは週に一度、仔猫たちは五日くらいは餌もなく放置されているのです。


もっと市民がそれを知らされていれば、違っているだろうと思います。

熊本の熱くてあたたかい人たちが黙っていないと思います。

 

市は殺処分をゼロにしたのですから。

 

子猫たちは、ガスの前に、そのまま置かれ、餓死や衰弱死で命を落とすことが多いはず、
そして、たまたま、震災があったから熊本で露になっただけで、全国のセンターや保健所で、乳飲み子を待ち受ける運命はこれなのでしょう。

どうせ死ぬのだから、でなく、せめて生きているあいだは、の発想で、温かなミルク、温かな寝床を。

そして、「どうせ死ぬのだから」のあきらめに慣らされている私こそが、どこか狂っているのでしょう。

「1匹でも殺したらいけない、子猫だってあんなに生きようと鳴いている、これを全頭を生かさないなんてありえない」となぜ、言い切ることができないのでしょうか?限りある時間とお金と空間を、すべて捧げても、あふれてくる子猫たちを、どうしたらいいか、途方に暮れているからです。ひとりでも多くを巻き込み、預かりさんを増やし、そして、ペットショップで売らせない、こんなに溢れて殺されていくのですから。

 

http://ameblo.jp/capin-blog/entry-12168896718.html

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