熊本地震 被災動物の支援について
・飼い主さん、現地ボランティア団体さんの後方支援をします。
・熊本県下の避難所に、同行避難を呼び掛けていきます。
⬛一時お預かりボランティアの皆様へ
被災状況の見極めがまだ困難でありますが、
行政のセンター、シェルター、
被災動物のお預かり、受け入れが可能な方は、
被災家族や現地ボランティアさんに繋げていきたいと存じます。
できれば九州地方にお住まいのご家庭がありがたいです。
すでに宮崎からお預かり可能とのお申し出を頂き、即日にお迎え預かりが実現しました。
■搬送ボランティアさんへ
宮崎の預かり様のお宅へのお届け(熊本から3時間)など、
⬛熊本県の被災者の皆様へ
昨晩の地震による被害のうち、
避難所に入れてもらえない、
避難所で足りないものがある、
フード、シーツ、薬や治療が必要、
犬猫を家に残して心配だ、
犬猫が脱走してみつからない、
犬猫をつかまえたい、
犬猫の預かり先がほしい、
牛や豚や鶏の世話ができない、
など。
→ 熊本県、熊本市、現地ボランティアさん、
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熊本県の被災ペット相談窓口:
電話:096-333-2248096-333-2248
ファックス:096-387-0167
kenkoukiki@pref.kumamoto.lg.jp
熊本市動物愛護センター:
住所: 〒861-8045 熊本県熊本市東区小山2丁目11-1
電話:096-380-2153096-380-2153
社団法人 熊本県獣医師会
電話096-367-7807096-367-7807
熊本市獣医師会支部
http://www.kumamoto-shijyu.jp/
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・家から離れてしまっても捕獲器でつかまえることができます。
また、捕獲器を扱えるボランティア団体さんに繋げています。
・迷子は必ず市町村役場、
・全国動物ネットワークでは、
■研究活動に支障 実験用マウス、供給拠点に被害
(日本経済新聞 2016/4/22付)
九州各地の研究機関は地震で施設などに大きな被害を受け、医学分野の研究などに支障が生じる恐れが出ている。熊本大では遺伝子組み換えマウスの飼育設備が破損。京都大は阿蘇山の観測拠点が被災し、火山活動を把握できない状況だ。復旧が遅れれば災害対策にも影響が出かねない。
熊大の生命資源研究・支援センター(熊本市)は、がん治療や創薬などの研究のために遺伝子操作したマウスを、西日本の大学などに供給する拠点となっている。マウスの飼育には温度や湿度の微妙な調節が欠かせないが、老朽化した空調設備の一部が地震で壊れ、応急修理で対応している。
「今後の地震で空調設備が大きく壊れれば、3万匹のマウスが死ぬ恐れがある」(中潟直己副センター長)。最悪の事態に備え、マウスの受精卵や精子の凍結保存に着手する予定だ。
阿蘇山を観測している京大火山研究センター(南阿蘇村)は地震で建物に亀裂が入るなどした。
職員は待避し観測の中断を余儀なくされている。今回の地震に伴って同山の火山活動が活発化する可能性があり、観測態勢の早期復旧が課題になっている。
■熊本地震
阿蘇酪農、被害深刻 牛死傷、加工工場も被災
(毎日新聞 4/22付)
熊本地震の影響が熊本県内の農畜産業に広がっている。熊本県は牛乳などの原料になる生乳生産量が西日本でトップを誇るが、乳牛が死んだり、生乳加工工場に被害が出たりしている。特に被害が深刻なのは、阿蘇地域で盛んな酪農だ。また出荷がピークを迎えたスイカなど青果物の出荷にも遅れが生じている。
県酪農業協同組合連合会によると、21日現在、阿蘇・西原村などで牛舎16棟が全半壊し、乳牛50頭が圧死、またはけがをした。県の調査では肉用牛も含めると畜舎85棟が損壊、115頭が死傷した。 また、県酪連が運営する県内2カ所の加工工場のうち、菊池工場(菊池市)は17日から生乳の受け入れを始め、18日に操業を再開した。一方の熊本工場(熊本市)は断水で設備の洗浄ができず、再開のめどは立っていない。県によると、生乳は冷蔵保存が必要で、搾乳したものの保冷などができずに約500トンが廃棄処分されたと推計している。
森永乳業グループの熊本乳業(熊本市)も断水で生乳の受け入れができずに操業を停止している。
一方、野菜や果物については、県によると、21日現在で農業用のハウス破損や重油タンクの転倒などを57件確認した。宇城市にあるJA熊本経済連の選果場の一部施設が破損した。
生産量で全国1位のスイカのほか、メロンやイチゴなどで出荷の遅れもでている。ただ、20日夕方以降、九州自動車道などで徐々に通行止めが解除されており、トラックで青果物を県外に出荷できるようになっている。
今後、シーズンを迎える田植えや阿蘇地域のサツマイモの作付けへの影響も懸念されている。
■生乳廃棄、再開も見通せず 阿蘇市・阿部牧場
「ASOMILK(アソミルク)」のブランド名で知られる阿部牧場(熊本県阿蘇市)は、本震が起きた16日と翌17日に絞った生乳計約13トンを泣く泣く捨てた。断水で生乳を集めるパイプを洗うことができず、一方で搾乳しなければ乳牛は乳房炎を起こしてしまうからだ。
応急対策として、近くの湧き水をポンプでくみ上げて洗浄水を確保し、18日から出荷を再開した。出荷量は通常1日約6・5トンだが、地震後はストレスのためか乳の出が悪くなり一時4トン未満に減った。いまは5・7トンまで回復しているという。
阿部牧場は牛乳やヨーグルトを生産する自社工場の再開見通しが立っていない。従業員約30人を抱えるが、取引先も被災しており、今後の経営が見通せない不安がある。それでも阿部寛樹社長(39)は「自然の恐ろしさを思い知ったが、それ以上に恵みを与えてくれる阿蘇が好きだ。『元通り以上に』という気持ちで頑張りたい」と前を向いていた。【土本匡孝】