メール相談に対応するため、稲敷市に向かいました。
虐待死の可能性がある、死んだ猫の遺棄について、
深夜にメールをもらいました。手も足もなく、首から切れた猫が箱に入って捨てられている、と。
燃やしたり埋めたりしないで、そのまま警察に、
被疑者不詳で告発になれば証になるからと伝えて現地に行きました。
そして、同じ方から別件の相談で、すぐ近所の墓地入り口に、衰弱した猫2匹がダンボールに入って遺棄された、とりあえずかわいそうで家に入れたが、医療などはどうすればよいか、との質問。
まずゴム手袋で箱を開けて遺体の確認、亡くなってかなり時間が経っているが、故意の切断はないようでした。
念のため警察を呼びました。
また、猫2匹が箱で遺棄されていた場所を示してもらいました。
悪質、常習。
毎年、犬猫が捨てられているそうです。監視カメラ、遺棄は犯罪の看板を立てたほうがよいです。環境省のチラシをダウンロードしてラミネートです。
捨てられていた箱は大きめだったらしいです、成猫2匹は弱り、食べない、ヨダレを垂らすばかり、と。すぐに病院に連れていってもらいました。
どんな病気であれ、飼い主さんなら最期まで付き添い、安心させ、看護をするもの。
突然、道端に放り出された猫たち、不安な、悲しい、何とも言えない表情の猫たち、
捨てた人は、どういう心持ちでしょうか。
この2匹は、入院となりました。
そして、白いほうは今朝亡くなりました。
きじしろは闘病中です。
もたないことは、飼い主さんなら分かっていたはず。
すべて。
それでも人気のない寂しい墓地入り口に、雨ざらしに置き去りにされた、これは野良でなく飼い猫です。
なぜ、みとりをして頂けなかったのでしょうか。
そして、悲しいことに、これは遺棄ではありません、と警察官は断言されました。
どんなに言ってもだめでした。
野良の可能性がある、飼い猫とは限らない、と。
私たちは、猫たちの病院アレンジで手一杯、
もし何かを2匹が持っていたら、相談者さんの家猫への感染症拡大の心配についても考えねばならず、
今は2匹を助けることを最優先に。
それ以上、警察官と話をして、前の法改正で定義が細かくなった遺棄の解釈について、説明を続ける気力と体力はありませんでした。
猫好きなやさしいおまわりさんでしたが。
これが遺棄でない、と言われたら。
何が遺棄になるのか。
法律ができても警察さえ書類にしてくれない。
話しても通らない虚しさ。
それから常総シェルターに向かいました。
犬の世話をしながら、思います。
住民の意識の底上げをするには。
行政が遺棄や虐待に関する法律を広めたり、ワクチンや同行避難や避妊去勢などの啓発をしていかないと、住民に浸透しないまま、何も変わらないのです。
愛護動物を捨てたら犯罪。
環境省がもっと積極的にこれを知らせてください。
市町村も広報してください。
ジャーナリズムやメディアも頻繁に取り上げて、しっかり伝達してください。
これは明からに捨て猫でした。
稲敷市生活安全課には、再度、確認の訪問に出向きます