9月4日の日曜日にメールが届きました。

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初めまして、わたくし○市在の Nと申します。

本日”ＣＡＰＩＮ”様の存在を知り、メールにてご相談致したい内容をご連絡させて戴きます。


【状況】
私が自宅の庭で食事の世話をしている5匹の野良猫家族についてです。
内、子猫三匹で2月頃に生まれた模様。雌雄の判別はついていません。


ここ最近二回お向かいのご主人から庭の畑に糞尿をして困る。と苦情
特に今朝は、「何とかしないと大変な事になるぞ」と最後通告めいた
苦情でした。
もう少し待ってもらえませんかと頭を下げて、出勤して来ました。


私としては、何とか捕獲して家に入れたいのですが母猫以外は警戒心
が強く、給餌時以外は近づけません。
母猫はおなかを見せたり、すり寄って来たりします。
うまく捕獲できたら、頃合を見て避妊や予防接種等の療的措置を施す
つもりです。
一斉捕獲の為に大型の折りたたみケージも用意しており、近い内に
給餌場所をこのケージ内に変える予定でいます。


【経緯】
地元の団体さんに捕獲について二度ほど相談に
行きました。出来得れば捕獲の人的支援が戴けないものかとの思いで。


一度目は、子猫の警戒心が薄いうちに捕獲したほうがいい。
とアドバイスを受けましたが、既に時遅しでした。
二度目は、とにかく何とか捕獲して家内飼育で人間慣れさせる事が
優先。里親を募るにも人に慣れていなければ・・・


子猫三匹は以前と比較すると慣れてきていると思います。
前は給餌時でも私の前には姿を見せません。現在は食事の準備をして
いると近くまで寄ってきて催促の鳴声をだしますし、容器を食事場に
置く時は足元を走り回ります。


もう少し慣れたらと思っていましたら、冒頭に申しましたクレームに
なってしまいました。


ご近所への今後の方針説明や捕獲実行契機について考えていましたら
どうしようもなく不安になってしまい、この猫家族について最良の
方法をご教示戴けますと幸いです。
　尚、家内では既に三匹の猫と生活を共にしています。


長文となってしまいました。
ご多忙中申し訳ございません。何卒宜しくお願い申し上げます。


　　九月 四日　　　　　　　　　　　　　　　N
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これには、捕獲器を５つここに運ぶこと、近隣住民にパンフを配布し、地域猫について理解を求めるよう努めること、今後の５匹の猫捕獲について説明して回ること、病院紹介などで対応することになりました。

捕獲器を積み、出掛けました。

お父さん猫がいました。

お隣の方に、三つ折りパンフを示しながらお願いしました。
猫の捕獲と手術をするので、どうか待ってほしいと。
地域猫についても説明しました。
仔猫たち3匹は、N様が家に入れて飼われます。
できれば、お父さん猫は慣れないためTNRで庭にリリースしたい。
人と動物の共生とは、排除ではなく折りあいをつけて、存在を認めること、と。

庭や畑が好きなお隣の方。
猫に畑を荒らされるのは困りますよね。

依頼者さんは、自宅庭にトイレを準備されたようです。
猫の数はとにかく増やしたらよくない。
手術しかない。

いる、いる

N松様と捕獲器をセット。
初めてなのに、扱いをすぐに覚えて下さいました。

もう薄暗くなり、動物病院の閉院時間との闘い。

妊娠したという三毛が入りましたが、依頼者さんに捕獲器を持ち上げてもらい、おっぱいをつまみ押したら、あー、ミルクが出てきました。すぐに仔猫らのもとに放しました。今母猫を捕獲しても、仔猫は飢えて死んでしまいます。仔猫を見つけ出して保護しても、生まれたてのミルクやりは三時間おき、ボランティアさんに負担がかかり過ぎます。なら、2か月後にまた母子をつかまえて、離乳した母には手術し、たとえ苦労をしても、仔猫はノミダニ駆除やワクチンをして、家のなかで大切に飼って頂けるご家族を探せば、命はすべて助けられます。

負担はなるべく軽く！

今回はたまたま車に積んでいたご寄付のタオルが
役立ちました。事務所に持ち込んで下さいましたSSさま、捕獲器をおおうのに、使わせて頂きました。ありがとうございます‼

つかまえた半年の２匹の猫は病院に19時ギリギリセーフで運びました。

つかまらなかった父猫と、半年のまだら猫は、依頼者さんがまた捕獲器をセットされ、つい今しがた、つかまえたようです。

代表アドレスにメールが届きました。嬉しく拝読しています:

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今晩は。本日はたいへんお世話になり
ありがとうございました。
又、遅くまで申訳ありませんでした。

お宅の猫ちゃんたちは元気でしたでしょうか？

本夜、二匹が捕獲でき現在二階の部屋に
移動完了しました。

お水だけは飲めるようにしました。
明日、手術なのでご飯はあげないほうが
よいですよね。
バスタオル少し使わせて戴いてます。
(SS 様からのご寄付です)

家内のチビ１～３号が大騒ぎです。

お母さん猫にはご飯を用意しましたが
影も形も見えません。
朝には来るのでしょうが。

明日病院に連れていきます。
それでは失礼致します。

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解決しそうで良かったです。

優しい依頼者さんで、行き倒れた犬も保護されて可愛がっておられられます。
男性ひとり、背中をピンとして、身近な犬猫を大切に、シンプルに暮らされています。

長生きして頂かないと。
これから20年は。