ペルちゃんは、飼い主さんが亡くなったお宅の庭にかけた捕獲機に入った三毛です。
つかまえたときに、明らかに懐いていました。
野良なら声も立てずにじっとしているものですが、捕獲機のなかで、饒舌に鳴いてお話していました。
亡くなった飼い主さんが残していった猫はこの子だろうと思います。
手術しそびれて、そのまま大きくなった若猫。
以前のブログにも書いたことですが、残された認知症の奥様が施設入りとなり、無人の庭に残されたサクラ耳の猫数匹と、家にいた若猫のことが気になっていました。
10年前に桜庁舎の雑木林で行なったTNR,
そこの餌やりさんだった夫妻が、作夏に当会に連絡をしてきて、外にいる出入り自由な猫たちを助けてほしい、自分はもう命長くない、と言われました。
秋から春にかけて、M博士がTNRを繰り返して、最後に未手術のまま残った猫がいました、
冬に手術に連れていこうとしたら、キャリーの扉が外れて逃げていったという若猫。
M博士が毎月餌を届けていて、今年5月に行ったら、張り紙があり、末期癌のご主人は亡くなり奥様は施設に入ったことが分かりました。
無人になった家に猫が閉じ込められているかも、と、役場に中を開けてもらい、夜中に捕獲機を設置し、いないことを確かめました。
中でなく外に出されたのだ、なら、外でつかまるかも。
と、時折、餌付けをしながら捕獲機をかけていきました。
未手術ばかりが3匹いました。
三毛ペルちゃんはリリースしようとしても、捕獲機にしがみついて、逃げようとしなかった、だから、亡くなったご主人の可愛がっていた猫。
血液検査をしたらfelvもfivもマイナス、
ワクチンして譲渡することにしました。
リリースしたシャー猫さん
リリースしたシャー猫くん
2匹はごめんね。おとなだから生きていける。これまで生きてきた。だから餌場もあるはず。
猫まわりは辛いことばかり。
餌にありつけなければ、餓死だから。
リリースはいつも辛い。
頑張って生きぬいてほしい。
この隣家は家主さんでもあり、不法侵入だと怒鳴り込み、警察を呼び出されました。
夜中まで警察を挟んでの話し合いとなりました。
亡くなった方の庭先で、つかまえたらリリースせずに余所へすべて連れて行け、とわめき散らしました。
亡くなったご夫妻が手術した猫と、家の中で飼っていた未手術の猫を保護するだけだと話しました。
会で手術をしたので、亡くなった夫妻が可愛がっていた猫には責任があるから、と。
ご夫妻に私は猫のことを頼まれていた、と伝えました。
そして、まだ5月であり、故人が家賃は支払っておられ、借家であっても故人に権利はありました。だから不法侵入にはなりません。何の違法性もないわけです。
警察も、管理会社も、こちらに理があることをわかってくださったようでした。
捕獲をすることすら許さなかったのを警察が宥めてやっと、5月中だけ、との条件で、認められました。
でももう2日しか残されていませんでした。通って捕獲したのが、ペルちゃん含めた3匹。
10年も地域猫をやってきて、理論武装して、弁護士を家族に持つ私も、警察を呼ばれるのです。
一般の主婦の方や、猫のお世話をされる方が、どんなに猫嫌いの住民に脅され、大変な思いでおられることか。
矢面に立って、猫を守る皆様に、連帯のエールを送りたい。
そして、飼い主不明な猫の問題を解決するには
手術しかありません。対立する住民の仲を取り持ち、話し合いの席につかせるのは、行政の役割です。
餌やり禁止では解決しない、このような騒ぎになれば、問題は水面下に潜り、餌やりさんは隠れて行動するようになります、
猫をつかまえ手術し保護するには、どこに何匹、どんな色のが何時に来るのか、
情報が必要でから、餌やりさんを味方につけて、TNR.をする。
捕獲して手術して耳カットしリリースする。
手術で確実に減らしていかれるから。
そんな時代になったのです。
でも住民の意識も旧態依然のまま。条例はあれど、機能せす。
可愛いからごはんあげるだけでは不幸な命がまたドンドン産まれるだけ。
ごはんあげるなら、手術もセットね。
犬なんかもっとたくさん産みます。一腹で10匹はざら。
とにかく離乳したら母犬母猫は手術して譲渡。