昼前にエリコさんと待ち合わせ、市役所からあった飼育困難犬のご相談について、まず現場を見せて頂くために向かいました。
I市役所のエントランスには、里親募集のチラシが貼られています。神社で年末に遺棄されていた子猫たち、今はみな、エリコさん宅にいます。
風邪がひどく、眼球が萎縮し視力を失ったコもいます。ても、命の重さ、可愛さには変わりありません。
里親募集中です。
I市役所では、環境課の担当者さんが引き取った犬猫のお世話をされています。その環境改善や病院搬送、飼い主探しや里親探しをエリコさんがされています。
役場の担当者さんのお気持ちと行動で、犬猫の運命がまったく変わります。みんな、センターに送りたくない。
競売物件として売りに出され、買い手がついて、春には立ち退きをせねばならないお宅に、シニアのワンちゃんが取り残されることになり、施設に入るご予定の飼い主さんからのご相談です。
噛む。
吠える。
番犬として、立派な役目を果たし、家族には愛されてきました。でも16才、あと数年の命かと思われます。慣れた家にいられたらどんなにいいか。それが叶わない、引き取り手を探そうにも噛みつきがある。興奮すると家族にまで荒い。
だから、譲渡が難しい。
市役所には、空いている庁舎か、空家のような場所がないのか、そこに犬を置けないか、扱えるボランティアさんが通いで世話をできる場所がないか、探してもらっています。
ただ、飼い主さんには、高齢などでお世話するのは難しい状況です。
この、噛みつきがあるおじいちゃんワンコが余生を安心して暮らせる場所を緊急に探しています。
エリコさんの親しいトレーナーさんにまずこの噛みつきを見て頂くことになりました。
少しでも改善されたら、看取りまで世話くださる方も見つかるかもしれない。
本当は、ほかの多くの役場からの高齢者がらみの犬猫相談と同じく、今回のような事例も、民間が引き取ることでの解決でなく、公的な解決策があって然るべきです。
まず、保護場所の提供。
空家と土地は山とあるのだから。
ボランティア募集。
預かり募集。
里親募集。
これを、市町村も市報やサイトで呼びかけるのです。
そこに、獣医さんのご協力が加わったらば、素晴らしい。
役所のそんな積極的な姿勢は、住む人にとっても嬉しいことのはず。
魅力あるふるさと、
住みたい街、
高齢者や貧困世帯、犬猫、命にやさしい自治体になっていくと思います。
齢16、噛み癖あり、実は甘ったれ茶々丸の預かり様を大募集します。
噛み犬、シニアによく慣れた方に。
犬助けと人助けを、どうかお願い致します。