この日は、県東のある相談に対応するため、犬小屋や毛布を積んで、出かけました。
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相談内容:
あるお宅で飼育されている犬(白、中型犬、5~10歳くらい)が野ざらしです。
飼い主のおじいさんに飼育方法の改善を指導していただくことは可能でしょうか。
毎日、土の上で寝ています。
雨や日射をしのげる場所は数本の木の下しかなく、雨で身体が濡れていたり、冷たい冬の地面の上で丸まり寝ている姿は心配になります。
犬小屋(ホームセンターで売っている一般的なプラスチックの小屋)は置いてありますが、小屋の中にエサが置かれていて犬が入ることはできません。もしかしたら、犬自身が小屋に入りたがらないのかもしれません。数年前からこの犬を心配していましたが、おじいさんと知り合いでも近所でもない私にはどうすることもできませんでした。先日こちらのブログで県西の虐待相談で犬の飼育環境の改善指導をしたというの
を偶然見つけて、ご連絡させていただきました。もし可能でしたら対応をお願いいたします。
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相談者さんとは何度かやりとりをし、犬の飼育環境がわかる写真を送っていただきました。
台風の日も家に入れてもらえず、水たまりに寝ている、とのお話でした。
敷地には、ポーチや屋根のある場所があるそうでした。それなのに、犬は雨や風を避けることが出来ない場所に、犬小屋ひとつで置かれている、と聞きました。
犬は毛皮を着ているからいいんだ、
とは、犬の寒さや凍える苦しみに、思いが行かない飼い主さんによるよく聞くセリフです。
若い犬もつらいのに、ましてや子犬やシニア犬は、体力を奪われて、命を落とすこともあります。
犬小屋を積んで、行かれる機会を探っていました。
しみゃおさんが近いので、協力をして頂けることになりました。
交渉はケースバイケース、相手の出方に合わせます。
じつに難しいです。
いきなり見ず知らずのオバさんがベルを鳴らし、ガミガミ批判すると、意固地になって逆効果になりかねません。
でも、まわりがワンコを心配していること、この飼い方ではまずいのだということは、伝えなくてはなりません。
関係を築いて、段階的に理解して頂き、徐々に改善して頂けるように。
しみゃおさんが運んでくださった小屋が、この子にぴったりでした。ご寄付してくださった、しみゃおさんのご近所の方に感謝です。
うまく話して犬小屋を置かせていただきました。
ちょっとこちらの車にハプニングがありましたが、おじいさんは車の扱いに慣れていて、機嫌よく、私たちを助けてくださいました。
少し仲良くなって、別れました。
人が大好きな犬で、可愛くて、とても賢い子でした。
おじいさんもそれなりに可愛がっていました。
地面には杭で長い針金が打ち込まれ、犬はかなり自由に庭を動けていましたし、清潔な水もたっぷりありました。
あの子は、犬小屋には入らないかも、外が好きなんだ、としみゃおさん。
犬の小屋を、ポーチや屋根の下に、いずれは夜や雪や嵐の日には玄関の中に、ずらしてもらえるように、次には話に行きます。