4月27日、K地区に親子7~8匹の犬の家族が日向ぼっこをしていると相談が入りました。
(下は以前撮られた写真で白い犬がお父さん、真ん中がお母さん、手前はお母さんの兄妹犬)
相談者の家の窓から日向ぼっこの様子が見えるそうです。とても楽しそうに家族で走っていると。
この地区は以前から野犬が住んでいて、不妊手術をしては譲渡を繰り返していた場所です。
でも成犬になると捕獲機にも入りません。保護して譲渡出来るのは生後1~2ヶ月の子犬です。
子犬も4ヶ月より大きくなると人が怖いから人慣れが進まず譲渡が難しいです。
今回もそうならない様に早く子犬を保護しなければなりません。
直ぐに現場に向かい日向ぼっこの場所へ行って置き餌をしました。
餌につられて寄ってきてくれないか…との期待を込めて。
翌日になり捕獲機を仕掛けますが、猫しか入りません。
しかもこの猫達、近所の飼いネコです。直ぐに逃がしました。
人が入ると犬達は他へ移動する。この繰り返しでした。
動物指導センターの方も見に来てくれて、様子をみてくれました。
農家の庭で横になっているけれど、人が行くと直ぐに逃げる。
こんなに人慣れしていない犬は地道に捕獲機を仕掛けるしか方法はないと言われました。
地道に捕獲機を仕掛けて数日後、子犬が入りました。
怯えて目がキョドキョドしてますよね。怖いでしょうね。
直ぐに病院で駆虫・ノミダニ除去・フィラリア薬を投与して貰いました。
ノミダニが体に沢山付いていて、皮膚の状態が悪いそうで検査をしてくれました。
結果は1週間後。
病院で1泊して翌日我が家へ連れてきました。
既に9匹兄妹のうち2匹がいる我が家では、他の子犬と一緒にしない方が良いと言われ
可哀想だけれど、玄関に居て貰います。
ご飯はしっかり食べてます。既に3ヶ月位の子だそうです。
大きさは1.5ヶ月の9匹兄妹と変わりません。野犬は満足に食べられないから、体が小さいです。
沢山食べて安心して寝ていいよ!
この子の名前は「クマロ」。相談者さんが名づけ親です。
医療費もお支払い下さり飼育費(餌やトイレシート代)も出して頂きました。有り難い事です。
残っている兄妹子犬や父母犬もいます。頑張って保護していきます。
(この後、このエリアで地域住民により毒餌がまかれ、地域猫とともに犬は消失しました。警察や市役所、センターには通報しました。
雑木林の一角に、江戸時代からの動物の死骸置き場のようなところがあり、そこに亡骸は葬られたと、風の便りで聞きました。)