「
捨て猫の保護譲渡・避妊去勢に邁進してこられた多くのボランティアの皆様方。
野良猫の不妊去勢手術にご理解を示され、堂々と、あるいは水面下で、技術をご提供くださってきた獣医師の先生方。
それに協力をしようと動き出した行政職員。
多くの皆様のさまざまなお力と働きかけにより、飼い主のいない猫の問題が、地域差はあるとはいえ、ようやく解決の糸口をつかみかけています。
この勉強会では、ねこだすけの工藤久美子氏や元公務員の高木優治氏をはじめとする有識者らにより、各地域での猫問題への対策やこれから目指すべき方向性が紹介されました。
石川県でも立川市でも、官民一体での取り組みが進みつつあります。映像を使った現場からのご報告もたいへん貴重でした。
「おうちへかえろうプロジェクト」の船津敏弘先生には、「あすなろねこ」の取り組みを映像とともにご紹介頂きました。静岡県島田市からは、増田国充先生もご参加・発表くださいました。札幌獣医師会からも獣医師の先生が来られ、最後の質疑応答ではご発言も頂きました。
勉強会では、被災地や大学構内での繫殖猫への取り組みもご紹介されました。また、京都条例に盛り込まれた猫の餌やり禁止(科料付)について、ディスカッションが行われました。愛護動物に餌を与えないことは、決して解決にはならないのだということが力強く訴えられました。飼い主不明の愛護動物の繁殖問題に取り組むにも、動物愛護法の基本精神である、「人と動物の共生」「命の尊重」に立ち返らねばならないと考えます。彼らは、人から捨てられ、人に餌をもらい、そこに生きていて、世話をしている人間が水面下にいるのです。これを忘れてはなりません。
このたびは、犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟」事務局長の福島瑞穂先生のご協力を賜り、飼い主のいない猫をテーマにした院内勉強会が初めて実現しましたことに、ANJ一同、心より感謝を申し上げます。
福島瑞穂先生を始め、前川きよしげ先生、安井美沙子先生、川田龍平先生、井上哲士先生、赤枝恒雄先生、中野洋昌先生、奥野総一郎先生、升田世喜男先生がご参加くださいました。
前回の法改正や集会で、動物愛護にご尽力くださった前衆議院議員の生方幸夫先生も、ごあいさつに駆けつけてくださいました。
牧原秀樹先生がご来場され、第一部の映画上映をご覧になられました。ご多忙のさなか、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
また、東京都議の塩村あやか先生、習志野市議の杉山和春先生をはじめ、市議の先生や自治体の職員の皆様もたくさんご参加くださいました。
野良猫の問題をいかに人道的に解決していくか、どのような解決策があるのか、よその自治体の取り組みに学べることはないだろうかと、会場には、現場で活動される公務員さんやボランティアさんが250名ほど集まりました。これをきっかけに、情報共有をし、連携を強めましょう。
次回の院内集会は、THEペット法塾主催、全国動物ネットワーク共催で、6月19日に衆議院会館での開催を予定しております。次回は地域猫、動物実験を含む、広汎なテーマで法改正に迫ります。
皆様ふるってご参加ください。
ご自由にダウンロードしてご覧下さい。
会場では、写真家であり、また野良猫保護活動家でもある,溝淵真人さんの「捨て猫」写真パネル展も開催されました。